「羽様(はざま)の家」
山口県光市に建つ小さな住宅。「羽様」とはこの敷地の屋号であるが、山とたんぼの「間」、空と大地の「間」の意味で「羽様(はざま)の家」である。
プランニング上の施主の要望はリビング、ダイニング、キッチン、和室等、一般的なもので、敷地が西側に開けており、眺望を活かしたいこと、北側に庭を造り、それを玄関からの借景にしたいとのこと。平屋建てであるため、すべての部屋に開口部をとるのが難しい。そこで屋根を2段にし、屋根と屋根の隙間から光、風を取り入れられるように断面の計画をした。
屋根を2段にするために挟み桁を採用している。通常、柱の上に桁を載せるわけだが、ここでは2本の桁で柱を挟み、ボルトでとめる。その桁を2段にし、上下の屋根をそれぞれ支える。またその上下の桁でタイコ挽きの松丸太を挟み、意匠的にも現している。
耐力壁はすべて構造用合板にしており、軸組み工法ではあるが、2×4のように壁が主要な構造となっている。その上に挟み桁と松丸太の小屋組みが載っているイメージで設計した。
所在地
敷地面積
建築面積
延床面積
構造規模




山口県光市
1674.68u
113.50u
106.30u

木造平屋建



平面図

立面図

断面図その1

断面図その2

2000年8月28日着工敷地写真
2000年8月29日砕石敷 締め固め
2000年8月31日杭打ち
2000年9月   基礎工事
2000年9月   木工事
2000年9月30日棟上
2000年10月30日外壁、サッシ取り付け
2000年12月 左官工事終了